日々の呟きから子育てコラムまで。イラストレーターとファミリ―ライフエデュケータ-のコンビ「さえる」のブログです。家族支援学についても書いてます。
大人は遊びたがる。①
2014年02月09日 (日) | 編集 |
 そう言えば、私が中学生の頃、編集者だった父は、作家の遠藤周作氏に誘われ、突然、劇団活動を始めた。

 「樹座」という劇団名は、気障と伸びゆく樹のダブルミーニングで、父が名付けたそうだ。

 その偉大なアマチュア劇団は、北杜夫氏をはじめとする有名作家や、アクティブな業界人の団員を多く擁し、最終的には、銀座辺りの劇場での公演を成功させたはず。
 確か、中学か高校生だった私も打ち上げにつれていってもらい、いろんな大人に紹介してもらった(残念ながら、誰に会ったのか全く覚えていない)。

 その時、「北さんは誰にでも優しいけど、遠藤さんは美人しか相手にしない」と、自称醜女の母が愚痴っていたのを覚えている。…覚えているが、これはあくまで母の主観なので、実際にそうだというわけではない、と今は亡き大作家の名誉のために言い添えておこう。

 遠藤周作氏は、劇団だけでは飽きたらず、次に合唱団も作った。

 父は、少しばかりウンザリしている様子だったが、大作家のお誘いなので、もちろん断れず、お揃いのエンジのジャケットを作り、それを着て、練習に欠かさず参加していた。

 そのうち、この合唱団「コールパパス」でニューヨークのカーネギーホールに出たい、と遠藤さんが言い出し、父は、母を連れてメンバーと共にニューヨークへと旅立った。

 子どもだった私は、それを「ふーん」程度のリアクションで見てたけど、今、同じくらいの年齢になってみると、恐ろしくスケールのでかい大人の遊び方だったんだなあ、あれ。

 父は外面のいい暴君で、サイアクのクソオヤジって思って、正直好きじゃなかったけど、虎(遠藤さん)の威を借りてとはいえ、クールな遊び方してたんだなーと気づく。

負けた。
 
テーマ:**暮らしを楽しむ**
ジャンル:Life
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