日々の呟きから子育てコラムまで。イラストレーターとファミリ―ライフエデュケータ-のコンビ「さえる」のブログです。家族支援学についても書いてます。
トム先生の優しさに救われた話
2014年01月22日 (水) | 編集 |
カナダ家族支援職資格取得日記④

 1科目目「コミュニティエコノミックディヴェロップメント(経済活動を伴う地域活性化)」の担当は、Tom Zizy 先生。

 彼は、大学教授ではなくて、ホームレスの雇用創出や若年ホームレスの再教育、海外途上国支援の政府プロジェクトなどにかかわってきた、その道のスペシャリスト。
 ライアソンでは、どの科目も、講師は、受講生が納得するようなその道のスペシャリストが担当する。
 ちなみに二児の父でもある。
 最初の講師自己紹介で、公私ともにディスクローズしてくれるので、私たち生徒はすぐにトム先生に親しみを持った。
(↑これは、今から考えると、あとで理論的に習う「対等で親しい関係が大事」ってこと、体現してくれていたんだなと思う…。)

 

 彼は、さすが現役の実践家だけあって、様々な事例や最新の理論をじゃんじゃん紹介してくれる。
 だけど、彼が素敵なのはそれだけじゃなかった。
 
 十年にも及ぶ独学で、勉強の中味のほうにはそれなりについていける自信はあったものの、心配なのは私の英語力。
 学校で英語を学んだとはいえ、海外経験ゼロの私。きっと、ネイティブから見たら、日常使わない言い回しの奇妙な英語を使っているに違いない。

 だから私は、レポートを提出するごとに
「私の英語がへたくそですみません」
「変な英語でごめんなさい」
「何とか読み取ってください」
 みたいな添え書きをしていた。

 そんな私にトム先生は言った(メールでね)。

「マミ、君は英語を学ぶためにこの課程に入学したわけじゃないだろう?
 君が学んでいるのは家族支援なんだ。君の英語はもちろん流暢とは言えないが、充分通じる。
 そんなことを気にする必要は全くない。
 それより、君がこの課程にいることで、我々は多様性を実感することができる。
 クラスの仲間たちは、君から、アジア的なものの見方を学ぶことができるんだ。
 どうか英語の小さな間違いなど気にしないでほしい。
 大切なのは、君の書く内容なんだ」

 ああ、今思い出しても涙が出そうです。
 
 トム先生のこの励ましがなかったら、いつまでも英語の文体に気を取られて、3年間の勉強はずっと苦痛の多いものになっていたことでしょう。

 これこそ、ストレンスベースドアプローチ(長所に注目するやり方)。
 家族支援の根幹の一つ。
 その人の持つ強みに注目し、それを伸ばすことでエンパワーしていく。

 この時、私はそれを初めて体感しました。
 そしてこの後、勉強期間を通じて、何度も何度も、家族支援、あるいはコミュニティワークの真髄に触れることになるのでした…。





 ところで、トム先生のメールの最後に、控えめにこう書いてあったことも、ここに白状します。
「マミ、でも、副詞の最後は ry じゃなくて、ly にしたほうがいいよ!」(例 freely)


 ……恥ず!
 
 
 


 
 
 
 
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