日々の呟きから子育てコラムまで。イラストレーターとファミリ―ライフエデュケータ-のコンビ「さえる」のブログです。家族支援学についても書いてます。
マリー先生からのカード
2017年01月04日 (水) | 編集 |
カナダ家族支援職資格取得日記⑬

私の机の上には、「家族問題」担当講師のマリー先生がくれた直筆のメッセージカードが額に入れて飾ってあります。

 3年かけて日本で子育てしながら通信教育で課程を終えた後、卒業証書を貰いにカナダへ行ったとき、先生方が食事会をしてくれて、その時にマリー先生もいらして、このカードをくれました。

 先生、といっても、この資格課程はそれぞれの科目ごとにプロフェッショナルが講師を務めるので、マリー先生も大学教授ではなく、ソーシャルワーカー系の家族支援者。ゲンバの人です。

 私にはもったいないくらいの言葉が書いてあるんだけれど、へこたれそうになったとき、これを眺めると、もう一度元気が湧いてくる。

 資格を取得して、ささやかながら、いろいろなところで講座をしたりエッセイを書かせてもらったりして、それは「普通のお母さん」をしていた頃に比べて、なんとなく憧れていたカタチ、夢の実現に、はた目からは見えるでしょう。

 だけど、プロを名乗るということは、それだけクオリティを維持していかなければいけないことだし、充分なものが提供できているのか、絶えず不安が付きまといます。
 活躍している支援者の噂を聞くと頑張ろうと奮い立つけれど、奮い立った途端、批判を恐れて露出することにおびえたり、頑張ったつもりがうまく伝わらなかったり、など、現実には、なんだか苦しいことの方が多いです。

 なによりも、私が一番大切にしたかったはずの家族の時間は奪われたまま。
 自分の両親が仕事に忙しく、手作りとは無縁の子ども時代だったから、
 自分が家庭を持ったアカツキには、

 ハーブを育て野苺を摘んで、ペーストやジャムを作って、
 天然酵母でパンを焼いて、
 羊の毛を刈り綿花を育て、日がな一日糸をつむいで
 晴れた日には、森の陽だまりで、本を片手に子どもの遊ぶ姿を追って

 という暮らしがしたかったはずなんだ私は!!!!

 それがあたふたと炊事洗濯を電気の力を借りてすませて
 子どもがまとわりつくのも
 ああうるさい
 と適当にいなして
 PCの前で画面とにらめっこする日々。

 結果、
 手作りするはずの全てを、
 ファミリーライフエデュケーターのギャラで購入している悪循環。

 それなのに、

 もしも私ががんばらなかったら、
 また母たちはつまらない説教講座に付き合わされるんじゃないか。
 よいお母さん礼賛のエッセイに縛られるんじゃないか。

 私の知っていることを伝えたら、少しは支援者の役に立てるんじゃないか。

 なんておせっかい心が止まらないのです。

 そして必ず、それと同時に、
 そもそも私にそんな力なんてあるのだろうか。

 という不安が襲ってくる。
 
 そんなとき、マリー先生のカードを見やるのです。
 そしてその、過分の言葉を自分に言い聞かせるのです。


卒業おめでとう。
違う言語で、遠くの国から、課程を修了するなんて
なんてすごいことでしょう。

あなたは私の生徒の中で
一番興味深い優秀な生徒でした。

あなたは家族の問題を感じ取り、
そして彼らの長所を伸ばす、
天性の能力を持っています。

私は
あなたから日本の家族についてたくさんのことを学べたし、
自分があなたのお祝いに参加できたことを誇りに思います。

あなたが、未来においてもベストがつくせますように。
グッドラック。

(原文英語)
 
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