日々の呟きから子育てコラムまで。イラストレーターとファミリ―ライフエデュケータ-のコンビ「さえる」のブログです。家族支援学についても書いてます。
アクティブラーニングについて
2016年02月28日 (日) | 編集 |
 今 小学校業界は、文部科学省の方針らしいんですが、アクティブラーニングの導入をすすめようという動きが盛んです。

 アクティブラーニングの意味について、文部科学省の用語集からコピペしてきました。

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ
た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、
教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査
学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク
等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。


 でも本質的に、小学校の勉強って「決まったことをやらされている」もので、アクティブラーニングって「知りたいことを学ぶ」ものじゃないかと思うと、「決まったこと」を「アクティブラーニング」するって、似非っぽくて、どうもヘンな感じです。

 それに、アクティブラーニングの導入は、AIが席巻する未来を、子どもたちが生き抜くための力をつけるために必要。と解説されるのにも違和感。
 今、目の前にいるこの子の、この子たちの、学びを楽しむ姿を見たいから、私は頑張っているんであって、ほんとに予想通りに行くのか誰にもわからない未来のために、働いているわけじゃないんだけどなあと思ってしまう。

 以上の二つの理由から、どうもしっくりこない日々が続いております。

 小学校の先生たちは言います。「驚くことはない、今まで私たちがやってきた方法だ」

 たしかに、「発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等」の方法はあったし、「グループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク」を取り入れている授業もありました。
 世間が思っているよりずっと、今の小学校教育は、アクティブです。
 ただ、それは必ず限定的に実施されるもので、一部の授業や授業の一部でしかない。
 基本的には、「黙って静かに先生の話を聞く態度」というのが小学校児童の常識として貫かれています。

 私自身、小学校の教員をする前は、ファミリーライフエデュケーターとして、さんざんアクティブラーニング的なことをしてきたわけで。
 でも、それを封印して、郷に入れば郷に従え、で、私は、小学校では頑張って「ぐうぺたぴんでてはおひざ」「お話している人の方を向いてだまって聞く」「先生の話は鉛筆を置いて目と耳とおへそを向けて」等々、子どもたちを躾けてきましたよ。
 いわゆる「学習規律の遵守」というやつ。
 私がお付き合いするのは1~2年しかないのだから、次の学年に行ったとき戸惑わないようにと、ちゃんと「先生」の顔をしていろいろ学校の方針を護ってきました。

 今まであんなにうるさく言っていた「学習規律の遵守」と真のアクティブラーニングは、どう折り合うのでしょうか。

 ほんとにアクティブラーニングを導入するとしたら、それは、小学校教育の常識を覆すような大変なことのように私には思えるんだけれど。みんなそんなに劇的な転換ができるのかなあ。 
 学習指導要領に準じて、子どもたちが学ばなければならないと規定されているものを、本格的にアクティブラーニングで学べるようにアレンジした場合、今までやってきたような、授業の一部分だけを話し合いに使うけど、先生のお話になったら向き直るとか、そういうレベルじゃなくなると思うんだけどなあ。小学生があの人数でほんとにがっつりアクティブラーニングしたら、ぜったい大変だと思うよ!

それに、私は教員になって、想像以上に、保護者の方たちが「静かにちゃんと勉強している教室」が好きだという事を知りましたよ。
一見わさわさしているアクティブラーニングな教室を、そんな保護者の方たちは許してくれるのでしょうか。
 



 
 とかいろいろ書いたけど、結局、授業の一部に、今まで以上に活動色の強いものを盛り込む、くらいで「アクティブラーニングを導入した」ことになって落ち着くんだろうなあ。

 

 
 

 


 

 

 



 

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