2014年08月19日 (火) | 編集 |
(このカテゴリは、マミが、ファミリーエデュケーターの勉強中に、カナダの先生方に教わったりプレゼントされたりした言葉を集めています)
respite レスパイト
小休止 一休み 一時的休息
訳すと、上のような意味しかないのだけれど、福祉用語としては、恒常的に誰かの世話をしている人が一休みすることをさします。
元々は、この用法は、高齢者介護のほうから来たという噂ですが、家族支援、中でも乳幼児の子育て支援の世界でrespiteと言えば、小さい子を育てている親が、少しその子を預かってもらって羽を伸ばす行為全体をさします。
今はどうかわからないけれど、少なくとも私が家族支援を始めたころの日本は、母親が子どもを預けて遊びに行くことがはばかられる価値観がありました。
だから、そんななかで、respiteは母親(というか、日常的に小さい子の世話をしている親)に必要不可欠でなことあって、むしろ権利なんだよ!といくら私が叫んだとて、当の本人の母親たちが「でもねえ…そうはいっても、気になって…」と二の足を踏むような状態でした。
支援者たちからでさえ、「用があって預かるならわかるけど、なんでお母さんを遊ばせるために預かるの?」という発言が聞こえることもありました。
ここ数年教育業界に旅しているので、子育て支援業界の最新事情に疎く、皮膚感覚で今の小さい子の親たちの価値観がどうなっているのか、いまいち掴みきれていないのだけれど、どうなんだろう…。
respiteは、虐待予防なんですよね、つきつめれば。
あの大御所精神科医の斉藤学さんも、著書の中で、「彼ら(小さい子)と24時間、365日接し続けると、どんな大人でもおかしくなる。母親なら大丈夫というものではない。」と書いていらっしゃいます。(「男の勘違い」より)
だから時折,、休むことが必要なのです。
そういう意味で仕事をしている母親は、あまりrespiteの心配がないかもしれません。そもそも子どもと離れている時間が長いから。
育児休業の女性たちもそう。子どもとべったり一緒にいるのは限定的な期間だとわかっているから、むしろそれを楽しめる。
二人目三人目の母親もきっと、うまく手を抜くことを知っているかも。
だから私は、一番一所懸命な、初めての子を育てている、仕事を持たない母親たちには、とくに積極的にrespiteを利用してほしいと思っています。
父親や実家、親類縁者、あるいは友人知人に預かってもらう、有料の一時預かりを利用する、それからママ友同士の預け合いというのもあります。方法はどうであれ、定期的なrespiteは健全な子育ての常識です!
昔の日本はrespiteはなかったかもしれないけど、母親はたいてい仕事(家内業含む)を持っていたし、2歳児でさえ家の前で一人遊びしたりしてたらしいですからね、きっと今より「親がちゃんと見てなさい」プレッシャーは少なかったんじゃないのかな…。
というわけで
子育て支援者には、respiteという言葉の意味と意義を、必ず知っていてほしいと思います。
respite レスパイト
小休止 一休み 一時的休息
訳すと、上のような意味しかないのだけれど、福祉用語としては、恒常的に誰かの世話をしている人が一休みすることをさします。
元々は、この用法は、高齢者介護のほうから来たという噂ですが、家族支援、中でも乳幼児の子育て支援の世界でrespiteと言えば、小さい子を育てている親が、少しその子を預かってもらって羽を伸ばす行為全体をさします。
今はどうかわからないけれど、少なくとも私が家族支援を始めたころの日本は、母親が子どもを預けて遊びに行くことがはばかられる価値観がありました。
だから、そんななかで、respiteは母親(というか、日常的に小さい子の世話をしている親)に必要不可欠でなことあって、むしろ権利なんだよ!といくら私が叫んだとて、当の本人の母親たちが「でもねえ…そうはいっても、気になって…」と二の足を踏むような状態でした。
支援者たちからでさえ、「用があって預かるならわかるけど、なんでお母さんを遊ばせるために預かるの?」という発言が聞こえることもありました。
ここ数年教育業界に旅しているので、子育て支援業界の最新事情に疎く、皮膚感覚で今の小さい子の親たちの価値観がどうなっているのか、いまいち掴みきれていないのだけれど、どうなんだろう…。
respiteは、虐待予防なんですよね、つきつめれば。
あの大御所精神科医の斉藤学さんも、著書の中で、「彼ら(小さい子)と24時間、365日接し続けると、どんな大人でもおかしくなる。母親なら大丈夫というものではない。」と書いていらっしゃいます。(「男の勘違い」より)
だから時折,、休むことが必要なのです。
そういう意味で仕事をしている母親は、あまりrespiteの心配がないかもしれません。そもそも子どもと離れている時間が長いから。
育児休業の女性たちもそう。子どもとべったり一緒にいるのは限定的な期間だとわかっているから、むしろそれを楽しめる。
二人目三人目の母親もきっと、うまく手を抜くことを知っているかも。
だから私は、一番一所懸命な、初めての子を育てている、仕事を持たない母親たちには、とくに積極的にrespiteを利用してほしいと思っています。
父親や実家、親類縁者、あるいは友人知人に預かってもらう、有料の一時預かりを利用する、それからママ友同士の預け合いというのもあります。方法はどうであれ、定期的なrespiteは健全な子育ての常識です!
昔の日本はrespiteはなかったかもしれないけど、母親はたいてい仕事(家内業含む)を持っていたし、2歳児でさえ家の前で一人遊びしたりしてたらしいですからね、きっと今より「親がちゃんと見てなさい」プレッシャーは少なかったんじゃないのかな…。
というわけで
子育て支援者には、respiteという言葉の意味と意義を、必ず知っていてほしいと思います。
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