日々の呟きから子育てコラムまで。イラストレーターとファミリ―ライフエデュケータ-のコンビ「さえる」のブログです。家族支援学についても書いてます。
中村淳彦氏に学んでいる(ピラミッドをひっくり返そう)
2014年08月18日 (月) | 編集 |
 フェースブックにつぶやいたのだけれど。

 山奥の物販センターの商品(生産者名入り)のラインナップを通じて、
 野菜を作り、茸を採り、蜂酒を造り、獣を狩り、アクセサリーを作り、蕎麦捏ね鉢を作り、炭俵を作っている、
 君島公雄さんという、凄い人がいるらしいということがわかり、

 実物に会えないまま
 とてもときめいてしまった。

 もう一人、会ったことはないけれど、
 著書を通じて、
 今、ドキドキしながら、いろいろ教えてもらっている人がいる。

 中村淳彦さん。

 数年前に著書が映画化されたくらいの有名人だそうなのですが、私は全然存じ上げなかった。
 なんで行き着いたのか覚えていないのだけれど、
 アマゾンで、彼の著書「職業としてのAV女優」を見つけて、読んだのが始まり。

 (これもフェースブックでつぶやいたのだけれど、)
 面白くて面白くて、
 久々に、ごくごく飲み干すように読んでしまった。

 もうこの年になると、これまでのいろいろな経験値があるので、
 大概のことは、やる前知る前に想像がついてしまう。

 たとえば海外に行っても、それまでの渡航経験から類推する以上の経験をすることはあまりなかったり。
 新しい大人にあっても、その人の経歴から類推して言いそうなことがわかってしまったり。

 だから、知らないことに遭遇すると、わくわくして没頭してしまう。
 たとえば、ちょっと前まで、私を夢中にさせていたのは、お笑い芸人さん。

 私の周りにいるのは、大卒のインテリで安定した仕事をしている人ばかりなので、

 高卒で
 30過ぎて
 薄給で
 明日をも知れず

 それそれが相当個性的なのに
 ある人は売れっ子になり
 ある人はくすぶったまま

 しかも
 売れたとしても将来の保障はない

 そんな状況に身を置きながら
 舞台の上で笑っている……
 
 そんな男達が存在することに衝撃を受け、

 彼らの真相に迫るべく(?)
 密かにお笑いライブに出没していたのだけれど。

 「職業としてのAV女優」を読んでからは、
 中村淳彦さんの教えてくれる性産業の世界について知ることに夢中だ。

 あ、今気づいたけれど、お笑い芸人の研究(?)も、
 このことに興味を持つきっかけとして働いていたのかも。

 あの人たちは、テレビでも劇場でも、
 ちょくちょく少し常軌を逸した性生活や風俗遊びの話題を出す。

 私はそれで、そういう世界が現実に存在するということを
 刷り込まれたというか。
 本当に様々な風俗産業というものは存在し、目の前にいるこの人達が実際に利用しているのだ、と
 じんわり衝撃が浸透していたというか。

 清純ぶって…と言われるかもしれないけれど、本当に現実を何も知らなかったから…。
 
 とにかく、そんな芸人さんたちの様子を見て、 
 なぜ彼らはあんなにあっけらかんとそれを語ることができるのか
 女性達はどう思いながらその仕事をしているのか

 そんな問いを頭の中にぼんやりと持ち続けていた日々が、
 いわばレディネスになっていたのかも。

 中村さんの本は、無知な私に、とにかくいろいろな知識を伝授してくれた。
 
 特に気になったのは、性産業に従事する人の5人に1人がシングルマザーを含む子持ちであるということ。

 彼女達に子育てのTIPは届いているのだろうか。レスパイトはしているだろうか。困ったときに頼れる人はいるのか。
 私の所属する子育て支援NPOで、ここになんとか支援を届けることはできないだろうか。
 そんなおせっかいが今、頭をもたげてる。

 以下はなもちならない独り言
(多分この問題は、ほどなく別の支援団体も気づくだろう。
 コト子育て支援に関しては、私には本能的な鼻の良さがあるようで、 いろんな新しい支援は、私が思いついた後、しばらくすると別のところで大々的に始まって、 アイデアばかりで行動力のない私は、「あーあ、あのこと私が最初に気づいてたのに」って思うことが常だ。だから”性産業の女性たちの子育て支援”もまた、私より先に、どこかで誰かがバーン!とやりそうな気がする。でも、それでいいのだ。どこで誰がやっても、母親達が幸せになれば私は本望なのだから。)


 もうひとつの収穫。

 新刊の「日本の風俗嬢」のあとがきにこうあった。

『 超高齢化や待機児童問題が背後にある介護や保育の世界でも、すでに性風俗業界で起こってしまった負のスパイラルが始まっている。そうした業界の周辺には、「社会貢献」「社会問題の解決」「夢」などという綺麗な言葉を流通させながら、多くの介護職員や保育士が支配されて定収入で働かされている。その言葉を派手に発している発信源を探っていくと、資格ビジネス業者やフランチャイズ業者だったりする。』

 保育の世界  資格ビジネス業者  という文言にビビッときてしまった。

 この文章を読んだとき、普段私がなんとなくモヤモヤと頭にきているのは、ここなんだな、ってわかったんだ。

 保育士にしても子育て支援者(ひろばスタッフ他)にしても、 民間資格を取得したり、いろんな勉強をするために、けっこう大金を払ってるでしょ。センセイ達が、この「資格」「勉強」どうだい?って魅力的に誘うから、つい惹かれちゃう。
 それで、なけなしの給料をそういうのに払ってさ、またお金が少なくなる。

 ビンボーニンがビンボーニンからお金を流出させたらもっとビンボーになっちゃうじゃん。

 そーいうのに頭にきてさ、
 私の教えられることなら無料で教えるよ!って叫んでいたのであった、と自覚した。
 だから、
 ファミリーライフエデュケーターとしては、参加費無料の公的機関主催にずっとこだわっていたし、
 このブログのコンテンツの多くも、家族支援方法論の無償提供を目指しているのだ。

 勉強はお金なんか払わなくてもできるんだよ。
  
 図書館があるし、
 インターネットもあるし、
 志ある人が突撃すれば、良心的なセンセイなら、
 そもそも有料講座なんて形態じゃなくて、お金なんかとらないで質問に応えてくれる。

 微力ながら私も、何人も突然連絡してきた人と会って、時には奢って、時間を割いて話をしてきたし、
 自分でも逢いたい人にはお願いして会ってもらってきた。



 ……保育者や支援者のみんな、
 絶対自分達より研究者や専門職のほうがエライと思っているでしょ?
なんというか、自分達がピラミッドの一番下にいるようなイメージを持っていない?
 そんで、民間資格があると、ピラミッドを一段あがった気分がする…。

 そういうイメージを、まず自分達から覆していこうよ。
 
 ゲンバが一番大事なんだからさ、もっと尊厳を持っていい。
 
 研究者や専門職や、制度を作ったり維持したりする人たちは、
 本来、ゲンバを下から支える人達なんだ。(と私は思う)

 ピラミッドをひっくり返そう。







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