日々の呟きから子育てコラムまで。イラストレーターとファミリ―ライフエデュケータ-のコンビ「さえる」のブログです。家族支援学についても書いてます。
逆向き子育てのススメ
2014年04月26日 (土) | 編集 |
 たとえば、

「いいかげん、オムツが取れてほしいんだけど……」
「母乳をそろそろ止めたいんだけど……」
「何とか泣かずに幼稚園に行ってほしいんだけど……」

 などという相談を持ちかけられたとき、私は「逆向き子育て」を試してもらいます。

 「逆向き子育て」とは、つまり、

オムツを取りたい→絶対取らない
母乳を止めたい→いつまでも飲ませる
泣かないで登園させたい→泣いてもいいし休んでもいい

 と、子どもに逆さまのアプローチをする方法です。これは上っ面だけではダメで、親自身が、心からそう思うことが必要です。

 まあ、モノには限度というものがありますから、母乳の相談が小学校高学年のお母さんのものなら、このやり方は薦めません。また、仕事や介護などがあれば、子どもがいくら泣いても「園を休んでいい」というわけには行かないでしょう。

 というわけで、万人に当てはまるとは限りませんが、事情の許す範囲で一度試してみる価値はあります。このやり方は、かなり効果的ですから。

 たぶん、それはこういう理屈。

 ほら、できものや傷、皮膚炎などができたとき、気になっていろいろ治療したりしてもなかなか直らないことってありますよね。でも、

「まあいいや、こんなもん気にせずに暮らそう」

 と開き直って、そのことを忘れるくらい他のことに打ち込んで過ごすうちに、気がついたら、いつのまにか、すっかり治っていた……そんな経験はありませんか?

 これと同じで、不思議なことに、心配事を気にせずむしろ受け入れてしまうと、それが自然消滅してしまう、ということが、子育てにもよくあるのです。

 かくいう私も、実は長男(小4)に、
「せっかく柔道頑張っているんだから、毎大会メダルを取れ!」
と、いつもハッパをかけていたのですが、ふとある日、自分の眉間の皺に気づいて、

「メダルがなんだ。まだ小学生なんだから勝ったり負けたりでいいんだ!」
 と、すっきりさっぱり気持ちを切り替えました。

 すると、なんと長男は、前より晴れ晴れとした顔で、一層熱心に練習するようになったのです。ホントよ!
 
 そこで、長女(中1)にも、
「勉強なんてしなくていいよ!」
 と言ってみたら、こちらの方は、本当にぜんぜん勉強しなくなってしまい……(笑)。あれ、おかしいな?

 子育ては、一筋縄ではいきません。


(2006年 北海道東神楽町 広報誌 に掲載)
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック