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日々の呟きから子育てコラムまで。イラストレーターとファミリ―ライフエデュケータ-のコンビ「さえる」のブログです。家族支援学についても書いてます。
effective
2013年11月13日 (水) | 編集 |
(このカテゴリは、マミが、ファミリーエデュケーターの勉強中に、カナダの先生方に教わったりプレゼントされたりした言葉を集めています)

                     
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 つまり、効果的かどうか。というのが、北米の家族支援ではとても重要視されます。
 アクションを起こすなら、最小限の力で最大限のアウトプットを求めるのは、考えてみれば、ごくごく当たり前の話なんだけれども、私の印象では、日本の家族支援の場合は、「効果的かどうか」という点に、そこまで真剣に重きを置いてないような感じがします。

  effective~効果的~であるためには、ホントは、しっかりとしニーズ調査やプログラム計画が求められるんだけれども、そこまで考えていない、旧泰然とした前例踏襲的なものって、まだまだ多いよね。

 具体的に言うとさ、成人教育のセオリーで「大人は聴いただけでは学びが少ない」というのがあるのに、今だフツーに講演会やってる。講演会のすべてがダメとは言わないけど、聴くだけで学びにつながるには、話者の圧倒的パワーが必要だと思う。でも、それだけの話者を用意しているケースは少ない。
 テキストの言葉を借りれば、講演会で聞いた話はたいてい「夕飯を食べる頃には忘れてしまう」。
 
 じゃあ、どうするか。
 そこで、家族支援職資格課程では、プログラムプランニングアンドエバリュエーションって科目でみっちり学ぶことになるのだ。私もこの科目とりました。

 だから、どうすればいいか、を私は知っている。知ってはいるんだけど…。 

 実はワタクシ、“しっかりとしたニーズ調査”とか“プログラム計画”とかめんどくせえなあって思っちゃうタイプなので(>_<)、習ったはいいけど、セオリー通りに大きなプログラムを運営した経験はないんです。もっと言ってしまえば、やりたいとも思わない。自分が気まぐれなのわかっているから、自分ひとりが関わって数週間レベルで完結するくらいがちょうどいいです。

 というわけで、何年もかかる大規模なものは経験ないけど、それでも、小規模のものを主催したときや、あるいは主催者がいて、そこからイベントや企画を依頼されたときには、必ず、習った事や自分のアイデアを織り交ぜて、effectiveであることへの「あくなき追求」はやめませんでした。

 北海道に住んでいた頃は、ファミリーエデュケーターとしていろんな方に仕事をいただいて、一緒に創らせてもらって、楽しかったなあ…。怖いもの知らずな私のeffectiveであるための提案を、いろいろ受け入れてくださってた北海道の皆さん、あらためて感謝です…。

 「ところで、いろいろ偉そうに言ってるけど、アンタeffectiveであるためになにしてたの」っていう話になるのかなあと思うけど…。
 
 えーと。
 基本、私の支援はオーダーメードなので、プログラムに沿ってeffectiveをそれぞれ考えるから、ここで披露できる万国共通みたいな工夫ってあんまりない…(^_^;)



 とりあえず、家族支援の勉強の中で「へえ」と思った、effectiveの工夫を挙げておきます。


 “茶菓はぜったい”って習ったっけな。
 参加者に簡単な飲み物やお菓子を用意することで、参加者に対する歓迎の意を表すとともに、参加者をリラックスさせ学びに対するハードルを下げる、んだって。

 そう、そういうちっぽけなことさえ習うんですよー。

 あとまあ、そこにあるニーズに合致させるとか、エバリュエーションを同時進行するとか、プログラムの目的がブレないように明文化して共有するとか、王道的なこともいっぱいやるんだけれども。

 驚いたのは、ファミリーエデュケーションでは、講座の前後の時間さえ戦略的に考えるということ。始まる前とか休憩時間とか終わった後とか、参加者の本音が聞けたり、支援のヒントが聞けたりするから、そういう時間をおろそかにしてはいけない、って。
 言われてみれば本当にそうなんだよね…。

 とにかく。
 みなさん。

effective が大事だそうです。

 
 
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